あま市甚目寺にある、歯科口腔外科・歯周病治療・カウンセリングに力を入れている歯医者さん、星の森デンタルの歯科医師中村です。 皆さんは、歯の平均寿命をご存知ですか? 平成11年厚生労働省歯科疾患実態調査報告によると、歯の平均寿命が最も長いのは男性では下顎左および右側の犬歯で66.7年、女性は下顎右側犬歯で66.2年です。 また、最も短いのは男女とも下顎左側第2大臼歯で、男性50.0年、女性49.4年です。 年次推移でみるといずれの歯種でも12年間で歯の寿命が5~9年伸びているものの、現在の日本人平均寿命と比較すると、喪失するのが早いと感じてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。 では、何が原因で歯を失ってしまうのでしょうか。 公益財団法人8020推進財団 第2回 永久歯の抜歯原因調査(平成30年11月)によると、 第1位 歯周病(歯槽膿漏)37.1% 第2位 う蝕(虫歯)29.2% 第3位 歯の破折17.8% という状況でした。 トップの原因としては歯周病によって歯がぐらぐらしたり痛みが出てきたりして、抜かざるを得なくなるんですね。 抜いたあと、歯を失った部分には空隙を補うために入れ歯などが作成されます。 1970年代の総入れ歯に関する、英語論文に登場する被験者としては、40歳代や30歳代の若い世代が多かったようです。 このような場合ですと、隆々とした顎堤(歯ぐきの盛り上がり)が多く、入れ歯の安定が確保できました。 しかし、現代は歯周病で顎の骨が吸収されてしまい、滑り台のような断面を呈している症例が多いです。 無歯顎(歯がない状態)になると少しずつ顎の骨が吸収して痩せていくのですが、下顎は年間0.4ミリずつ生涯にわたって吸収を続けるそうです。 顎の骨が痩せて細くなっていくと入れ歯の安定は難しくなり、すぐ外れたりうまく噛めないなどの問題が頻出してきます。 (よい義歯だめな義歯 鈴木哲也著 クイッテッセンスより) これから先、何歳になっても、なるべく自分の歯で食べたり話したりしたいものですね。 歯周病が進行してしまう前に歯を守っていくことが、より快適な生活を送ることに繋がります。 もし気がかりがあるようでしたら、一度検診にお越しください。 患者様の歯と健康のために、職員一同努めて参ります。
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